設立趣旨
すずらんの花言葉「幸福の復帰」を願い結成SUZURAN
熊本すずらん会は、脳卒中に悩み苦しむ者たちが中心となり、人との暖かい交流のなかで希望を見い出していこうと、すずらんの花言葉である『幸福の復帰』を願い、昭和60年4月に自主的に結成されました。
突然の脳卒中で「死にたい」、でも家族や仲間の励ましで楽しみや希望
私達はある日突然「脳卒中」となり、半身不随等の障害のために身体や手足はツッパリ自分の思ったように動かず、変形やシビレや痛みに苦しめられます。毎日の生活も人の手助けを必要とし、悔しさとすまない気持で自分がとても惨めになり、一時は途方に暮れて「死にたい」と思ったこともありました。
しかし、ふと気がついてみると、幸いにも「九死に一生を得る」ことができたのであり、そこには多くの人々の暖かいご援助と、肉親や友達や同病者の限りない人間愛があったのです。
そして、この会に集うことにより仲間ができ、共に励まし助け合うことによって楽しみもでき人生に希望を見いだすこともできるようになりました。
脳卒中者同士のふれあいの中で、法人となり活動と事業を展開
このように、熊本すずらん会は、まだ独りで悩み楽しみもなく寂しく過ごしておられる方に、同じ脳卒中の仲間とのふれあいの中で楽しみや希望を見いだしていただくために、また毎日の生活を支えていくために、様々な活動を行なっております。
平成11年10月に特定非営利活動法人に認証され、社会的に認められた法人となりました。その後も、活動の充実に取り組み、就労継続支援B型事業『就労センターすずらん』の事業にも取り組み、当初の互助的なボランティア活動から事業体としての基盤を持った社会貢献の活動に成長してきました.
特に若い青壮年の脳卒中の方の生活と健康を支援
また、脳卒中の方でも高齢の方にはデイサービスやデイケアなどサービスは割に沢山あるようです。でも、比較的若い青壮年の脳卒中の方には、デイサー ビスやデイケアでは高齢者中心の活動やリハビリが多く、他の利用者も高齢者ばかりで違和感を持ち「利用したくない」という方も多いようです。
熊本すずらん会では、そのような青壮年の脳卒中の方の「仲間づくり」や「楽しみ」や「役割」を提供できるような活動を行っていきたいのです。さらには、「仕事」ができるような取り組みを行えるようにと、国の制度である身体障害者総合支援法に基づく就労継続支援事業所「就労センターすずらん」の事業を行っています。
熊本すずらん会の歩み
■すずらん会の誕生前
昭和56年頃、病院に通院していた脳卒中の患者がお互いに連絡を取り集まり、家で食事会をしたりカラオケ会を催したり、一緒に温泉に行ったり、花見をしたりして楽しく交流していました。
昭和59年頃から、この集まりをすずらんの花言葉『幸福の復帰』を願って『すずらん会』と名付け、月1回の例会と会報を出すことになりました。
その後市内一円の脳卒中の仲間が増え、会の組織づくりの機運が高まりました。
熊本すずらん会の発足
昭和60年3月31日に、設立総会を開催し、会の名称を「熊本すずらん会」とし発足しました。
平成11年10月27日に、熊本県より認証を受け特定非営利活動法人熊本すずらん会となりました。